コーヒーは無料で配れ!

「コーヒーは無料(タダ)で配れ」というのは、以前から講演会や相談で小売・飲食店の経営者になどで話してきたこと。原価と売価にとてつもなく大きな差がある商品を販売促進のツールに利用するという考えを象徴的に現した表現である。
もちろん、すべての店がコーヒーを扱っている訳ではないが、どのような業種であれ、自社にとっての「コーヒー」を作り出すことで、販売促進上の強みを得ることは可能である。

ところが、数日前の日本マクドナルドの業績発表をニュースで見て驚いた。本当にダイレクトにコーヒーを無料にして客数を大幅に増やしたのである。コーヒー無料のキャンペーンをテレビCMでは見ていたが、ここまで直接的に客数増加につながるとは・・・
「コーヒーを無料で」論者としても、「そこまでダイレクトにやるかよ! しかも成果出てるし・・・」という感じである。

正直、マクドナルドの成功には脱帽であるが、小さなお店がこれをそのままやってはいけない。特にいけないのが、ランチにコーヒーを無料でつけるというやつである。大切なのは、「定価の価値を維持しながら、無料でつける」方法を作ることである。