『セミナー講師になって稼ぐ方法 実践編』

セミナー講師になって稼ぐ方法 実践編』(松尾昭仁:グラフ社)を読んだ。

一般の人は、セミナーの講師になるということはほとんどないと思うが、セミナーを主催し、見込み客を集め、実際のお客さんにするという手法は、セミナー営業と呼ばれ、特に企業などを対象とする営業では一般的な営業手法のひとつでである。

こうした集客方法がもっとも得意な企業にコンサルティング会社の船井総研がある。彼らの徹底したセミナー活用の営業力は本当に見事という他ない。
船井総研コンサルタントが書いたセミナー営業の本『』(:)も先日、読ませていただいた。

さて、この本。結論から言うと、セミナー講師をする人には、かなりオススメである。


実は自分自身でもセミナーや講演会の講師はかなりやっており、その経験を後輩に伝えるために、『中小企業診断士が講師の仕事するために』というPDFの小冊子を作ったことがあるのだが、かなり内容が重なっている。自分がかなり考えて整理した内容なので、やはり経験者は同じように考えるもんだと納得してしまった。

とはいえ、無料で提供している自分の小冊子と比べ、こちらは書店に並んでいる本。内容は、よりきめ細かく行き届いたものとなっており、これから講師をする人や、まだ講師経験の浅い人には間違いなく役立つ内容だろう。2009年8月に出版されたこの本が先に出ていたら、自分では小冊子を作らなかったに違いない。

ただし、勘違いしてはいけないのは、この本を読んでもセミナーの講師になれる訳ではないということ。書かれているのはあくまで、講師という仕事に対する心構えと、ふるまい方である。
セミナー講師としての話の内容は、それぞれが自分自身で得てきた知識や経験から作っていくことが前提である。


なお、ご参考までに上で書いたPDFの小冊子は、こちらからダウンロードできるので、ご興味のある方はどうぞ。