意外な好立地

出張中、先日の弓削島に続いて、愛媛県今治市である。

今回の出張は、今治でとある会社の方の話を聞き、大急ぎで松山に移動、人と会ってから港に送ってもらって、高速船で呉市に移動というスケジュール。本当は、今治でタオルを買って帰ろうと目論んでいたが、どうやら時間はなさそうだ。

逆に、少し時間があるのが、今治駅での待ち時間。約束より早めに着いたので、1時間程度空いており、この文も駅構内のベーカリーカフェで書いている。

このベーカリーカフェ、失礼ながらあまり特徴は感じられないが、昼時なのでそれなりに混雑している。少し驚いたのが、コーヒーが370円という価格設定だ。駅構内といっても改札の外側なので、いまどきのベーカリーの併設カフェ、しかも地方都市にしてはかなり高い設定だと思う。

それでも、お客さんが入っている・・・理由は明らかで、今治の中心部は、駅より港よりの場所なので、駅の周辺は飲食店が少ないからだ。競合となりそうな喫茶店は見当たらず、定番のマクドナルドすらない中では価格はつけ放題、という訳だ。
もちろん、それでもコーヒーが1000円もすれば誰も飲まないだろうが、370円はそこそこ妥協できる価格、ということなのだろう。

昼の時間帯に覗いただけなので、このベーカリーカフェがしっかりと儲かっているかどうかはわからない。そこそこお客さんが入っているといっても、むちゃくちゃ混んでる訳ではなかったので、他の時間帯も含めるとそれほどではないのかもしれないが、これだけの価格設定ができるということだけでも、賑わっていない駅の隣接地は意外と面白い立地かもしれないと思ってしまった。