大連の「本願寺」で京劇

 連休中でも海外なら関係ない、ということで中国で仕事。まずは大連に入った。
 せっかくの海外ということで、着いた日は少々観光、ネットを見ていたら、大連の「麒麟舞台」というところで、週に一度、京劇の公演があるらしい。
 京劇そのものにはそんなに興味がなかったのだが、この劇場、もともとは大連の東本願寺であった建物だということで、見に行ってみた。

 確かに建物の基本的な構造は本願寺、しかしそれでもこの色彩にすれば中国風になるのが面白い。お寺がこのように使われているのは、日本人としてはやや複雑な気持ちだが、違った文化の中で建物を活用するというのは、こういうことなのだろう。

 ちなみに観劇した京劇は、舞台は狭いながらアクションあり、歌謡ショーありのもの。外人向けの観光アトラクションかと思いきや、中国の地方からの高齢者ツアー客が中心だったので、実際に受け入れられているものなのだろう。言葉はまったくわからなくても、飽きずに1時間半楽しめるものだった。